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この度はベスト50にご選出いただきありがとうございます。ただ、この賞を受賞できたのは私の力だけではなく、他のスタッフや各パートナー企業様たちのサポートがあってこそだと思います。結婚式は、プランナー1人では創れないということを改めて実感した経験でしたので、今後もさらに精進したいと思っております。

まずは新郎新婦様が、ザ・ヒルサイド神戸を選ばれた経緯を教えてください

新郎新婦様ともに23歳、結婚式にたくさんの夢を抱かれて、ザ・ヒルサイド神戸のブライダルフェアにご参加くださいました。

ご見学時は私とは別のスタッフがご案内をさせていただいたのですが、とあることでおふたりが喧嘩をされてフェアどころではないほど険悪なムードになったそうで。その時におふたりをご案内していたスタッフが「もう少しお互いに話し合いませんか？」とおふたりに寄り添い、相談相手となったことがきっかけで「このプランナーさんがいるこの会場に任せたい」と思ってくださり、お申込みくださいました。

最初にご案内したスタッフの人柄に魅力を感じてお申込みくださっているので、そこから引き継いだ私は実はプレッシャーを感じていたのですが、いつも通りに丁寧にヒアリングを行い、おふたりとの信頼関係を築きながら当日までお手伝いさせていただきました。

今回のテーマ『心でつながる「BE HAPPY」～困難を乗り越えた想いの連鎖～』のエピソードを教えてください

結婚式当日の朝になって、新婦様から「コロナになってしまいました。どうしましょう。」とご連絡をいただきました。既にお料理やお花も準備しておりましたし、スタッフもスタンバイしておりましたので、どうしてもキャンセル料が発生してしまいます。金銭的にも大きなご負担になってしまうと考え、オンライン結婚式をご提案させていただいたのですが、ゲストにそばで見守られながら結婚式をしたいというおふたりの想いが本当に強くて。

「自分たちだけで全て行うので場所だけ貸してくれませんか。ゲストにはコロナに罹患したことを伝えてそれでも来てくださる方だけで大丈夫です」という風におふたりはおっしゃっていました。

プランナーとして、お越しくださるゲストを守る義務や、明日施行予定のお客様の結婚式も守る責任がありますので、涙ながらにそう訴えかけられるおふたりに、「本当に申し訳ありませんが、それはできません」とお伝えしました。

これまでのプランナー人生で「できない」という言葉を使わないように心がけていたのですが、そう申し上げることしかできない私自身が情けなくて申し訳なくて。それまでは気丈に振舞っていたのですが、「できない」と伝えた瞬間に私も感情が溢れてしまいました。ただ、おふたりもご理解くださって、でも後悔したくないからまた改めて結婚式を挙げたいとお気持ちを切り替えてくださいました。

延期後は結婚式当日までどのような時間だったのでしょうか

決断してくださったおふたりが少しでも晴れやかな気持ちで当日を迎えていただけるように、私ができることとしては、おふたり様が延期をすると決めた後に そのお気持ちがさらにポジティブになるようにお気持ちに寄り添いサポートすることでした。

まずは、延期をされたおふたりにお手紙で『絶対に最高の日にしましょう』と『涙ではなく笑顔で結婚式をしましょう』と想いのままを伝えました。 そこから、改めてお打合せ日を設定したり、お衣装フィッティングに行っていただいたりとお気持ちが途切れないようコンスタントに連絡をとりました。

するとおふたり様からもお手紙が届き、とても前向きなお気持ちであることがわかりほっとしたことを思い出します。 ご結婚式当日、笑ったり泣いたりするおふたりのお姿に、私も大きな感動をもらいました。

足立さんが結婚式を創るうえでのこだわりや大切にされていることは何ですか？

プランナーという仕事をするにあたって、常に意識しているのは『Have Fun』という言葉です。

これまでに多くのお客様の結婚式をお手伝いさせていただきましたが、「私がおふたりだったらどんな結婚式にするだろう？」と、いつも新郎新婦様の目線に立って私自身がわくわくしながら結婚式を創っています。お客様は自分を映す鏡だと思っていますので、私が楽しんでいるとお客様も自然と楽しんでお打合せに臨んでくださいます。

また、結婚式を創るにあたってはお客様に必ずテーマをお決めいただいています。このテーマというのは、キャンプが好きだから“キャンプ”だとか単純なものではなくて、おふたりが大切にしているものはなにか、またこれから夫婦としてどのような人生を歩みたいかなど、おふたりの指標となるようなテーマをお決めいただいています。

足立さんから見た「ザ・ヒルサイド神戸」の結婚式の魅力を教えてください

ザ・ヒルサイド神戸は、一日二組限定で一棟を丸ごと貸し切ってご利用いただける専門式場です。結婚式に特化している会場ですので、スタッフ全員がお客様一組一組への思い入れが特別強いと感じています。

自分が担当しているお客様でなくても、そのお客様の挙式日はいつ頃で、どのような想いを抱かれているかなどを、スタッフ全員がしっかりと認識しています。一組一組のお客様に対してスタッフ全員で向き合っていることが、ザ・ヒルサイド神戸の一番魅力的な部分だと思います。

またザ・ヒルサイド神戸は、いわゆる結婚式場っぽくない会場ですので、この会場で挙式をされるお客様は、『人と被りたくない』といったこだわりや、『自分たちらしさを大切にしたい』といったご要望の声が高いと感じています。そのお客様のニーズにどれほど応えられるか、そしてそのニーズを超えてさらに良いご提案ができないかということを、先輩後輩などの立場は関係なく全員で意見を出し合い、チーム全体で結婚式を創り上げている会場だと思います。

最後に、今後の展望を教えてください

プランナー歴としては12年目になりますので、これまでに私が培ってきた経験や知識を若い世代に伝えていければと思います。

既に研修の場では、プランナーデビューをされる皆様にお話をさせていただいているのですが、お客様の想いを言語化してそれをどう演出に繋げるかなどの具体的なスキルも、しっかりと若い世代にお伝えしてきたいというのが私自身の展望です。

会場全体の展望としては、今も高いクオリティーでお客様にご提案をさせていただいているのですが、今後もさらに質を上げて、会場として、また会社として全体的にアップデートしていければと思います。